TXT 『샴푸의 요정』(シャンプーの妖精/Fairly Of Shampoo) Tomorrow X Together 歌詞 和訳
作詞: 장기호
作曲: 장기호
編曲: EL CAPITXN,Slow Rabbit
네모난 화면 헤치며
四角い画面を乗り越えて
살며시 다가와
こっそりと近づく
은빛의 환상 심어준
白銀の幻想を植え付けてくれる
그녀는 나만의 작은 요정
彼女は僕だけの小さな妖精
이른 아침 안개처럼
早朝の霧のように
내게로 다가와
僕に近づいてくる
너울거리는 긴 머리
揺れる長い髪
부드런 미소로 속삭이네
柔らかな笑顔でささやくんだね
그녀만 보면 외롭지 않아
彼女さえ見れば寂しくない
슬픈 마음도 멀리 사라져
悲しい心も遠くへ消えていく
그녀는 나의 샴푸의 요정
彼女は僕のシャンプーの妖精
이제는 너를 사랑할 거야
あとは君を愛していくんだ
*그저 넌 존재하는 줄로만 in a fairytale
君はただこのおとぎ話の中で存在してくれるだけでいい
네모난 화면 헤치며
四角い画面を乗り越えて
살며시 내게 다가온 너라는 요정
こっそりと僕に近づいてきた君という妖精
왠지 말 건네는 것만 같아
何故だか話しかけているみたい
말로는 설명 안 되는 느낌
言葉では説明できない感じ
걷는 것만 같은 기분 저기 구름 위를
あの雲の上を歩いているような気分
어느샌가부터 나의 마음속에 자리하고 있는 거야
いつのまにか僕の心の中に存在しているんだ
넌 마치
君はまるで
이른 아침 안개처럼
早朝の霧のように
내게로 다가와
僕に近づいてくる
너울거리는 긴 머리
揺れる長い髪
부드런 미소로 속삭이네
柔らかな笑顔でささやくんだね
그녀만 보면 외롭지 않아
彼女さえ見れば寂しくない
슬픈 마음도 멀리 사라져
悲しい心も遠くへ消えていく
그녀는 나의 샴푸의 요정
彼女は僕のシャンプーの妖精
이제는 너를 사랑할 거야
あとは君を愛していくんだ
멀리서 나 홀로 바라보던
遠くから僕は一人見つめていた
그녀는 언제나 나의 꿈
彼女はいつでも僕の夢
그녀만 보면 외롭지 않아
彼女さえ見れば寂しくなんてない
슬픈 마음도 멀리 사라져
悲しい心も遠く消えていく
그녀는 나의 샴푸의 요정
彼女は僕のシャンプーの妖精
이제는 너를 사랑할 거야
あとはもう君を愛していくよ
(盗用禁止)
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Tomorrow X Together の 2nd mini album「The Dream Chapter: ETERNITY」の収録曲です。原曲は빛과 소금(光と塩)というバンドが「シャンプーの妖精」というドラマのために書いた曲で、韓国ではとても有名なんですね。MAMAMOOのファサさんもカバーしてる!何も知らなかった(笑)
*印の部分は原曲にはないオリジナルのラップのようです。
私は原曲もかなり好みでした。まだ聞いたことない方、是非一度聞いてみてください。
ところで光と塩って、なんで光と塩なんだろう?と思ったのでNAVARで検索してみました。
どうやら「光と塩」というのはキリスト教における表現らしいです。光は輝く本質と宣教的使命を意味し、塩はイエス・キリストに仕える者が持つべき自己犠牲と社会的使命の強調していると。調べずとも知っておいていいことですね、自分無知すぎました…
빛과 소금(アーティスト)の説明で「愛と平和のために活動していた」とあったので、キリスト教的精神のもとにこの名前なのかもしれません。
和訳だけ載せるつもりが長くなりました(笑) TXTちゃんまだまだ新人なのに爽やかに歌いあげていて素敵だ… 今の彼らにこの曲をカバーさせようと提案してくれた会社の方、グッジョブ。
改めてカムバおめでとう~!
BTS 花様年華 The Notes 0『Love Yourself 承 'Her'』より 日本語訳
ソクジン
2022年9月15日
自分でも知らないうちに急停車したのは、ぎゅっと詰まっていた交差点を抜け出て速度が付き始めた頃だった。後ろの車が神経質にクラクションを鳴らして通りすぎて行って、誰かが悪口を吐き捨てたようだったけど、都市の騒音の中ではよく聞こえなかった。右側の通りの向こうに小さい花屋が見えた。そこを見て急停車下したわけじゃなかった。むしろ急停車をした後、そこを発見したような気がした。
内部工事中の花屋の片側で書類を整理している主人が近づいてくるまでは、大した期待はしてなかった。もう何か所もの花屋にやって来たけど、フラワーリストさえその花の正体がわからなかった。似たような色の花を見せてくれるだけだった。だけど僕は似ている花を探しているわけじゃなかった。花だけは本物じゃなきゃダメだったんだ。主人は花の名前を聞くと、僕をしばらく見つめた。すると、まだ花屋が正式にオープンしたわけではないが、配達はしてもらえると聞いた。「どうして必ずその花が必要なんですか?」
ハンドルを回してまた道路へ進入しながら考えた。その花がどうしても必要な理由。一つしかなかった。幸せにしてやりたいから。笑わせてやりたいから。いい姿を見せてやりたいから。いい人になりたいから。
2019年3月2日
父について入っていった校長室には、湿っぽいにおいがした。アメリカから帰ってきて十日、学制が異なる学年のもとに入学するという話を聞いたのは昨日だった。「どうぞよろしくお願いいたしいます。」父が肩に手を載せて、僕も知らずに体がぎくっとした。「学校は危ないところです。統制が必要でしょう。」校長は僕をまっすぐ見つめた。校長が話す度、皴のある頬と口周りの肉が震えて、真っ黒な唇の中は全部赤黒かった。「ソクジン君はそう思わないかね。」突然の質問に口ごもると、父が僕の肩に置いていた手で力を込めてきた。首の筋肉がピリッとする程の握力だった。「ちゃんとやってくれると信じていますよ。」校長は執拗に視線を合わせてきて、父は手に力を徐々に強めた。肩甲骨が砕けそうな苦痛に僕はこぶしをグッと握った。体がブルブルと震えて、冷や汗をかいた。「必ず私に話してくれなければいけません。ソクジン君は良い生徒にならなくてはね。」校長は笑みの無い顔で僕を見つめた。「はい。」どうにか返事を絞り出すと、苦痛は一瞬消え去った。父と校長が笑っている声が聞こえた。頭を上げることができなかった。父の茶色の靴と校長の黒い靴が見下ろせた。光がどこから入ってきているのかはわからなかったけど、きらめいた。そのきらめきが怖かった。
ユンギ
2022年6月8日
Tシャツをまた脱いだ。鏡の中の自分はまるっきり俺じゃないみたいだった。「DREAM」と書いてあるTシャツはすべての面で俺の好みじゃなかった。赤色も、夢という単語も、タイトにくっつくのも、全部気に入らなかった。ムカついて煙草を取り出して、ライターを探した。ジーパンのポケットにないからとカバンをあさって気づいた。持って行ってしまったんだ。何の遠慮も無く俺の手から煙草を奪って半分にへし折った。それから投げてきたのがロリポップとこのTシャツだった。
髪を振り乱してそこから起き上がったけど、メールが届いた音が鳴った。ケータイの画面の名前三文字を見た瞬間急に周囲がパッと明るくなると、心臓がドキッと震えた。メッセージを確認しようと煙草を半分に折った。次の瞬間、鏡の中の自分が笑っていた。「DREAM」と書かれている、赤色の、タイトなTシャツを着て何がいいのか、馬鹿みたいに笑っていた。
2022年4月7日
下手なピアノの音に歩みを止められた。真夜中のガランと空いた工事現場には誰かが焚きつけたドラム缶の中で火だけパチパチと音を出していた。さっき俺が弾いた曲だというのはわかっていても、それが何だと思った。酔った足どりがふらふらした。目をつむってわざともっとでたらめに歩いた。火が放つ熱気が強まりながら、ピアノの音も、夜の空気も、酔いも薄れていった。
急な警笛の音に目を開けると、自動車がぞくぞくとすれ違って行った。ヘッドライトの眩しさと自動車がもたらした風、酔いの混乱の中で俺はなすすべもなくよろめいた。運転手が悪態をついているのが聞こえた。歩みを止めてひとしきりに非難でもしてやろうとしたら、ふいにピアノの音が聞こえていないことに気づいた。炎が赤々と燃える音、風の音、車が残していった雑音の中で、ピアノの音は明らかに聞こえなかった。止まったようだった。なんで止んだ?誰がピアノを弾いていたんだ?
パチンという音と一緒にドラム缶の火の粉が暗闇の方へ跳ね上がった。その様子をしばらくぼんやりと眺めた。熱気で顔が火照った。ドンっと拳でピアノの鍵盤を叩く音が聞こえてきたのはまさにその時だった。反射的に後ろを振り返った。瞬時に血が荒々しく飛び散って呼吸が不規則になった。小さい頃の悪夢。そこで聞いた音みたいだった。
次の瞬間俺は走っていた。俺の意思じゃなくて、俺の体が自ら後ろを向いて、楽器屋の方へ駆け出した。なぜか数えきれないくらい繰り返してきたような気分だった。何かはわからないけど、切実なことを忘れている気がした。
ガラス窓が割れた楽器店。ピアノの前に誰かが座っていた。何年か経ったけど、一目でわかった。泣いていた。拳をぎゅっと握った。誰かの人生に関与したくなかった。誰かの悲しみを慰めることもしたくなかった。誰かにとって意味のある人間になりたくはなかった。その人を守れるという自信を持てなかった。最後までそばにいれる自信がなかった。傷つけたくなかった。傷つきたくなかった。
俺はゆっくりと足を進めた。遠回りするつもりじゃなかったけど、自分でも知らないうちに近づいて行った。そして間違えた音を指摘してやった。ジョングクが振り返って見上げた。「ヒョン。」高校を投げ出した後、初めて会ったのだった。
ナムジュン
2022年6月30日
僕の手が自らの意思を持ったように開ボタンを押す姿を僕は多少怪訝な気持ちで見つめた。こんな瞬間があった。間違いなく初めてなのに、数えきれないほど繰り返してきたことのような気分になる瞬間。閉まる直前だったエレベーターの扉がまた開くと同時に人々が押し入ってきた。その中の黄色いゴムで髪を縛った人が目についた。その人がいるとわかっていて開ボタンを押したわけではないけど、その人がいることが当たり前な気がした。一歩一歩後ろへ下がった。冷えたエレベーターの壁が背中に触れて頭を上げると黄色いゴムが目に入ってきた。
後姿は多くのことを語る。僕はそのうちのいくつかを聞き分けるだけだ。あることはかすかに推測だけできるし、あることは最後まで理解できないまま残される。ふいに、後ろ姿からすべてを読めるようになって初めてその人を知っていると言えるんじゃないかと思った。それなら僕の後ろ姿から僕の全てを読み上げることができる人もいるんじゃないか。頭を持ちあげると鏡の中で視線がぶつかった。瞬間的に目を逸らした。こんなことがしょっちゅうあった。もう一度頭を上げた時、鏡の中には僕の顔だけが見えた。僕の後ろ姿は見えなかった。
2020年5月15日
行くところがなかった僕たちのアジトになっていた倉庫教室を突っ切って歩きながら、僕は椅子何個かを一直線に並べた。ついでに残った机を起こして埃も手のひらでサッサッと拭った。最後というものは人を感傷的にする。今日は学校に来る最後の日だ。引っ越しが決定したのは二週間前のことだった。もしかしたら戻ってこれないかもしれない。ヒョンたちや弟たちにもう二度と会えないかもしれない。
紙を半分に折って机の上に置いて鉛筆を持ったけど、どんな言葉を残すべきなのかわからずにただ時間だけが流れた。つまらない言葉を殴り書きしているうちに鉛筆の芯がポキッという音と共に折れた。「生き残らなきゃいけない。」黒鉛が砕けて破片のような跡が残った紙の上に、自分でも知らずに落書きが書いてあった。真っ黒な黒鉛の粉と落書きの間に貧しさ、両親、弟たち、引っ越しといったような、じめじめした話が散らばっていた。
紙をしわくちゃにしてポケットへ入れ、席から立った。机を押し出すと埃がたった。そのまま出て行こうとして、汚らしい窓に息を吹きかけて三文字残した。どんな挨拶も十分じゃないし、何も言わなくても伝わるんだろう。また会おう。約束というよりかは、願いだった。
ホソク
2022年5月31日
突然の息が詰まる風に、反射的に目を逸らした。しばらくの間踊りを踊って終えた後、呼吸がついたけど、そんな脈略じゃなかった。母さんに似ている気がした。いや、それは考えや認知という形じゃなくて、説明できたり描写できるようなことでもなかった。もう十年以上知ってきた友人の顔をまっすぐに見ることができなかった。一緒に踊りを習って、一緒に失敗して挫折して頑張った。汗だくになって床に横たわりもしたし、タオルを投げてふざけたりした。その間一度も感じられなかった、ある感覚が触れたような気分に僕はあたふたしてその場を離れた。角を曲がると壁に背中を合わせて立った。落ち着かない呼吸を整えようと努力したけど、「どこ行くんだよ、ホソガ。」という声が聞こえた。声。もしかしたら声じゃないかもしれないと思った。「ホソガ。」と呼んでいる声。もうちゃんと考えられもしない、僕の年を七歳の頃に遡らせる声。
2021年2月25日
鏡の中の自分の姿から目を離さないまま踊りを踊った。そこの僕は足が地に着いていなくても、跳ね上がってこの世の全ての視線と物差しまで自由だった。音楽に合わせて体を動かすこと。心を体にのせること以外は重要じゃなかった。
初めて踊りを踊ったのは12歳の頃だった。多分修練会の特技自慢の時間だったと思う。学校の友達に引っ張られて舞台に立った。その日の出来事で今でも記憶に残っているのは拍手と歓呼、それから初めて自分自身になったような気持ちだ。もちろん、その時はただ音楽に合わせて、体を動かしながら楽しいと思っていたくらいだった。それが喜悦で、その喜悦が拍手からではなく、自分の内部から来ているという事実に気づいたのは、しばらく後のことだった。
鏡の外の自分は沢山のことに縛りついていた。足が地面から離れては数秒も耐えることができなくて、嫌でも笑って悲しくても笑っていた。必要もない薬を飲みながらも、ところかまわず倒れた。だから僕は踊りを踊っている時には、鏡の中の自分から目を離すまいとした。心から自分自身になれる瞬間。全ての重たいものを捨てて飛び上がれる瞬間。幸せになれるということを信じていられる瞬間。その瞬間を僕は見守った。
ジミン
2022年7月3日
結局床に寝っ転がった。音楽を切ると周囲は一気に静かになって、自分の息遣いと心臓が鳴る音以外には何も聞こえなかった。ケータイを取り出して昼に習った振り付けの映像を再生した。映像の中でヒョンの動きは柔らかくて正確だった。それが数多くの時間と汗、練習の結果であるいうこと。もういくばくもない自分には、欲だということはわかっていた。だけど理解と願いというのは異なるもので、僕はずっとため息をついていた。再びすっくと起き上がった。ターンはそれでも真似はしてるのに、ステップがしきりに絡まった。場所を移動しながら導線を合わせるパートでずっと失敗した。明日合わせで踊るのに、それまでにはどうにかして上手くやってみせたい。なかなかだけど、という冗談みたいな称賛の代わりに、ヒョンと息を合わせた時のような真剣で対等なパートナーとして認められたかった。
2020年9月28日
入院してから何日目なのか、数えるのはもう止めた。そういうことは出たいときや、出れる希望がある時にするものだ。窓の外の遠くに見える木と灯りたち、人々の服装から見るとまだ時間が多く過ぎたようではなかった。せいぜい一か月余り。時々制服を着た姿が見えることもあるけど、いまはもうそれもあまり特別に感じたりはしなかった。薬のせいか、すべてのことが退屈でかすんでいるだけだった。でも今日は特別なではあった。日記を書くなら、必ず書き記さなければならない日。だけど僕は日記を書くこともせず、そんなことを書き記して問題を起こしたくもなかった。今日僕は初めて嘘をついた。医者の目を見つめながら、憂鬱気に言った。「何も思い出せません。」
テヒョン
2022年6月25日
わざと歩みを遅らせながら、僕の後をつけている小さい気配に耳を澄ませた。コンビニでぶつかったのは今日で三回目だった。違うことがあるなら、今日は僕を見るなり飛び出して行ってしまった。それからコンビニの裏側の小さな空き地をうろついていて、僕が現れるとまた身を隠した。自分なりには隠れてるようだったけど、影が空き地の前で長く伸びていた。クスッと笑いが出た。見てないふりをして歩いていくと僕についてき始めた。
狭い路地に差しかかった。この近所で街灯が消えていない所はここが唯一だった。路地は長くて、街灯は中間あたりに位置していた。光源が前にある時、影は後ろにできる。だから今僕の影は僕の後ろに長く垂れ下がっているってことだ。もしかしたら息を殺してついてきた気配の足先まで達してるかもしれない。すぐに街灯のすぐ下に着いて、影は僕の足元に隠れた。僕はもう少し速度を出して歩き始めた。街灯が背の後ろに押されて影はもう僕を追い越し始めた。すると、いくらもしない内に僕のじゃない影が一つ埃が飛んでいるセメント道路に現れた。歩みを止めると気配も立ち止まった。お互いに背が違う影が二つ、並んで立ち止まった。
僕は言った。「ここまで来るまで待つよ。」影はハッと飛び上がるくらい驚いた。それからまるで自分がそこにいないかのように息を殺した。「全部見えてるんだけど。」僕は指で影を指した。すぐにわざとづけづけと歩いている足音が近づき始めた。笑みがこぼれた。
2010年12月29日
そのまま靴を脱いで、カバンを放り投げて奥の部屋へ入って行った。本当に父さんがいた。いつぶりなのか、どこに行っていたのかということは考えもしなかった。無鉄砲に父さんの胸に飛び込んだ。それからの出来事は、よく思い出せないんだ。酒の匂いが先だったか、悪態が先だったか、頬をぶたれたのが先だったのか。目が血走って、髭が粗く伸びていた。でかい手で、頬を殴った。何を見てんだよとまた頬を殴った。それから僕を空中へ掴み投げた。真っ赤な目が怖かったけど、あまりの恐怖に泣くこともできなかった。父さんじゃなかった。いや、父さんだった。でも違ったんだ。両足が宙から揺れた。次の瞬間壁に頭を強く打った後、床に倒れ込んだ。頭が破裂しそうだった。視野が揺らめいて、すぐ真っ暗になった。ハァハァとしている父の息遣いだけが、頭の中にいっぱいだった。
ジョングク
2022年7月16日
窓辺に立ってイヤフォンを挿したまま、少しずつ歌に合わせて歌った。もう一週間目。今は歌詞を見なくても、合わせて歌うことができる。片方のイヤフォンを外して、自分の声を聴き入れて練習した。歌詞が綺麗で好きだと思っていたけど、まさにその歌詞が照れくさくて僕は頭を掻いた。大きな窓に7月の日差しがいっぱい差し込んだ。風が吹いているのか、緑色の木の葉たちが少しずつ揺れ動きながらきらめいて、その度に僕の顔に落ちる日差しの感触も変わった。目を閉じた。感覚は目の内側に広がっていく黄色くて、赤くて、青い色彩を見ながら、歌った。歌詞のせいか、日差しのせいか、心の内側で何かが膨れ上がっていきながら、くすぐったくて、ひりひりとした。
2020年6月25日
ピアノの鍵盤を手で撫でるなり、埃が付いた。指先に力を入れると、ヒョンが弾いたものとは違う音がした。ヒョンが学校に来なくなってから十日が過ぎた。今日は退学にされたという噂が入った。2週間前のあの日。先生がアジトの教室の扉を開けて入ってきた時、そこには僕とヒョンしかいなかった。父兄参観の日だった。教室にいるのが嫌であてもなくアジトへ向かった。ヒョンは振り返りもせずずっとピアノを弾いて、僕は机二つを合わせ置いて、横になって寝たふりをして目を閉じた。ヒョンとピアノは一見異質的のようだけど、切り離して考えられないほど一つでもあった。ヒョンのピアノを聞くと何故か泣きたくなった。
涙が流れそうで寝返りをうったのに、扉が壊れるように開くとピアノの音がぷつりと途切れた。僕は頬を叩かれて後ずさりをしたけど結局転んでしまった。うずくまったまま暴言に耐えているうち、急に声が止んだ。顔を上げると、ヒョンが先生の肩を押しのけて僕の前に立ちふさがっていた。ヒョンの肩越しで先生のあきれたような表情が見えた。
ピアノの鍵盤を押してみた。ヒョンが弾いていた曲を真似た。ヒョンは本当に退学にされてしまったのか。二度と戻ってこないんだろうか。数回殴られて数回蹴られる程度は、ヒョンにはよくあることだと言った。もし僕がいなかったなら、ヒョンは先生に突っかかったりしなかったんじゃないのか。もし僕がいなかったなら、ヒョンは今でもここでピアノを弾いているだろうか。
『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』
こんにちは。かなり放置していたこのブログをまた活用したいと思い、久しぶりに記事を書きました。それでね、今まで公開した記事や残っていた下書きを読み返したのですが…
すっっっごく恥ずかしい!(笑)
たった2~3年前に自分で書いた文なのに、若っ!と思う部分が沢山あるし、妙に明るくて気持ち悪い(笑)記事の締め方もなんか毎回腹立つし……
でも当時は自分なりに頑張って考えていたんですよね。それに誰かに読んでもらうためのブログというよりかは、自分が感じたことを思い出すための日記として書いているので、今はそのまま残すことにしました。笑えるし。
さて、今回の記事は最近見た韓ドラについてです。ここでひとつ、この記事を読もうとしている方に伝えておかなければいけないのが
がっつりネタバレを含んでいる、ということです。
この作品をより多くの人に見てもらおう!という気持ちで書いたのではなくて、ただ単に自分の感想をつらつら残しました。むしろまだ見たことない方は、この先は読まないでください(笑)私自身はあまりネタバレを気にしません。既に見た人からあらすじや感想を聞くのも好きなのですが、どんな作品でも内容を知らずに見た方が絶対面白い。それに見る前に知っている情報があると、集中力が下がるからその作品のことを好きにならない気がします。でもなんとなく見た映画が面白かったりすると、目が離せなくなるし、お気に入りになる。私は『エターナルサンシャイン』を見たときにそんな経験をしました。
なので、この記事のタイトルになっている作品を見たことある方は気の向くままに。まだ見たことないけどこれから見る予定の方、見たいと考えている方は、是非ネットフリックスで見てから!また読みにきていただければ嬉しいです(笑)
前置きなのですが、韓ドラってものすごく長くないですか?基本的に20話以上あるのがスタンダードな気がします。30話も当たり前。10話ほどで完結する邦ドラマに慣れていた身なので、初めて韓ドラを見ようとした時はエピソードの多さにげんなりして見始める前から疲れを感じた記憶があります。(当時『太陽の末裔』を見ていた気がする。)
しかも個人的には主人公たちがなかなか幸せになれないじれったいドラマはつらいんですよね。特にロマンス作品なんかは長ければ長い分くっつかないし、二人の仲を引き裂く壁にぶち当たるし、すれ違いまくるしで、(それが醍醐味)
ああもうタプタッペ~~~~~~~!!!!と悲しくなります。
せっかちゆえなところもあるのかもしれません。いつも、早くこの二人が仲睦まじい姿を見たい!!幸せだけをくれ!!みたいな思いで視聴しています。韓国の俳優さんたちはみんな美男美女で見ているだけでも満足みたいなところがあるので、結局諦めずに見続けるんですけどね。ちなみに早送り、エピソード飛ばしは得意技です。
そしてつい先日また新たな作品を無事見終えました。わー!!なんだこのやり切った感!!韓ドラ一作品見終わった後の、あのいっときの快感と小さな興奮がクセになっている方、いるんじゃないでしょうか。むしろその一瞬を味わうために韓ドラを見てるみたいなとこ、あるんじゃないでしょうか。今まで見た韓ドラの数が決して多いわけでもないのですが、久しぶりに「これは!!」と胸に刺さる韓ドラに出会いました。それが現地では2018年放送の『밥 잘 사주는 예쁜 누나』邦題『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』です。この作品で好きな点、印象的だったことについて書いていきます。
現実味を感じるストーリーが好き
主人公はソン・イェジン演じるユン・ジナ(35歳)とチョン・へイン演じるその恋人ソ・ジュニ(31歳)その他の概要は省略しますね。ソン・イェジンさんは『私の頭の中の消しゴム』の主人公で、最近の作品だとヒョンビンと共演した『愛の不時着』のヒロインです。チョン・へインくんは『トッケビ』にもちょこっと出ていたし、『ある春の夜に』という作品でも好青年なヒーロー役を演じています。昔からちょい役でいろいろな作品に出演してるっぽいです。(詳しくは知らない。)この二人の絡み、可愛かったなぁ~~~。ジュニがちょっとあか抜けないというか、青臭い感じがまたリアルで良かったんです。ユン・ジナも絶妙に覇気が無くてね~~~~。ソン・イェジンさん、素朴なキャラクターがよく似合う。そう、私がこのドラマを気に入った理由のひとつは、現実味があるという点です。出てくるキャラクターたちが、みんな絶妙に「いるわ~~こういう人~~」と思わせてきます。(少なくとも私にとっては。)しかもエピソードの内容もこっちがトラウマに陥りそうなくらいリアルだったんですよね。こういう状況、問題、ありふれたものだよなあと思わされることが多かったです。
セクシュアルハラスメントというトピック
なかでも私が特にショックを受けたのがエピソード2か3なんですけど。(そこハッキリせい。)ユン・ジナや彼女の後輩たちが酒の入った男性上司たちに当たり前のようにセクハラを受けるシーンがあって。その場面がものすごくリアルだったし、彼女たちの内心嫌がりながらも受け流してしまう反応や、抵抗できない雰囲気なんかが痛いくらい伝わってきました…そのエピソードを見てからは続きを見るのが怖くて、一週間ほど先を見る気になれませんでした。そう、わりと序盤で大ダメ―ジを負った自分…でもこのセンシティブなテーマの存在が、このドラマを最後まで見るきっかけになりました。ただのロマンスものじゃなくて、社会的な内容も織り込まれているのが嬉しかった。しかもこのセクシュアルハラスメントが、物語の最後の方までがっつり影響してきます。
ヘリコプター?それとも毒親?
次に印象に残っているのが、主人公の母キム・ミヨン。「人間は人柄の前に家柄が大事」「学歴も両親も無い人間とは縁を切れ」と堂々開き直るツワモノ。娘であるユン・ジナに対しても、とにかく家柄の良い男性と結婚するように迫る。(もはや脅迫に近い。)物語の冒頭からこのようなミヨン節を効かせてきますが、どんどんどんどん強くなっていくからこれまたつらい。このオンマの恐ろしいところ、ジュニやギョンソン(ジュニの姉でジナの親友)を本当の子どもだと思っているとさんざん強調しておきながら「あんたたちには情があったから今日まで耐えてきたけど、本当ならウチの家に一歩も入れたくないわ!この親無し恩知らずめ!」(要約)と怒鳴り散らすことができてしまうところ… 学歴差別するわ男女差別するわ年齢差別するわで、もう視聴者として怒りにぷるぷる震えていました(笑)
そんなミヨンに、ジナの弟スンホが見かねて放った言葉がなかなか痛快で。
スンホ「母さんそれは暴力だよ!!姉さんを精神的に追い詰めて二人を別れさせようとしてるじゃないか!本当に自殺でもしたらどうするんだよ、自殺っていうのはな、めったに起きないことなんかじゃないんだよ!俺だって学校になれなくて毎日死にたいと思ってた。それくらい誰にでも起こりうることなんだよ!!」
ミヨンは絶句していましたが本当にその通りだと思いました。最初はよくいるヘリコプターペアレントかと思っていたけど、もう最後はある種の毒親では……?とすら感じましたね。
常軌を逸した元カレへの対応が許せない
見どころというよりかは、ありえへんやろ!!と不満が爆発した点です(笑)ジナの元恋人ギュミンは家柄も良いエリートですが、若い女の子と浮気をしてその後破局。しかし結局ジナのことが諦めきれず、その後もしつこく迫ります。その行動が徐々にエスカレートしていくのですが、それに対するジナの対応が甘い!というか、ありえない!!!
まずギュミンは破局後ジナの職場に押しかけ、「俺は諦めないからな!!」とかなんとか言って強引にハグやキス。逃げるジナを追いかけて襲います。もうこの時点で最悪。完全にクロの警察沙汰案件なのに、ジナは「次何かあっても自分で何とかできるから」とかなんとか言って放置。その後も「この日を覚えてる?」と書いたメッセージカードと二人の事後の写真を添えた花束をジナの勤める本社に送るなど、ギュミンのしつこい嫌がらせは続きます。完全にストーカー性犯罪者と化したギュミンですが、ジナはキレて一人で相手の家まで殴り込みに行ってしまう…
いやそこ出るとこ出てよ!!!(泣)もうこっちがしんどいよ!!!(泣)それにそんな奴の家に一人で行かないでしょ危ないでしょ!!(泣)でもこれで終わりではありません。ギュミン名義で契約したジナの携帯を替えに行く名目で二人きりになったところを、ギュミンが「一緒に死ぬ」と言って車で暴走します。
……え?………なんでふたりで行くの....…?(困惑)
…そしてどうしてノコノコと変態ストーカー野郎の車に乗れるの……???(大困惑)
この瞬間ジナに対してドン引きしてしまいました。今まで何度も嫌がらせされて強姦まがいの目に遭っているのにも関わらず、危機管理能力が低すぎて絶句………
案の定、車は途中で事故に遭います。二人は大事には至りませんでしたが、ジナはこのことを両親に伝えません。
………え?………………そこ、報告しなよ………
もちろん事故後駆けつけてくれたのは、このあと交際を猛反対されることになるジュニです。ここでそれを伝えていれば何か変わるかもしれないのに…..そしてギュミンの浮気を知ってもなおそいつと(そいつ)結婚させようとしている母ミヨンに、ギュミンの本性をわからせるまたとないチャンスなのに....(泣)
………ていうか殺人未遂では?懲役は………?(現実主義な視聴者)
幸いにも(?)この事件のあとギュミンとは縁が切れたので、以降悩むこともありませんでしたが………(私が)長い間なかなか不快でした………
親としての責任を放棄した(元)父親に対して
ミヨンから家柄が良くないと責められ続けるジュニですが、母親は既に他界し、父親は再婚相手との間に子をもうけ外国で暮らしています。父親はこれまでジュニとギョンソンに連絡をほとんどとらず育児放棄状態。ふたりは長い間姉弟だけで生きてきました。ジュニは父親のことを父と思っていないし、もう金輪際関わりたくもないと考えています。そんなジュニを見かねて「大人になりなさい」と言ってしまうジナですが、これまでジナの言うことは何でも素直に聞き入れてきたジュニが「ヌナに何がわかるんだ」と怒ります。そのあとのジュニと姉のギョンソンの会話が響きました。
ジュニ「俺が悪いのか?」
ギョンソン「私だって父親のことは好きじゃないわ。けどどうしろっていうのよ、私たちにとって唯一の親なのに。」
ジュニ「必要な親なのかよ?」
ギョンソン「必要かって、お互いに生きていれば偶然顔を合わすことだってあるのよ。」
個人的に、ジュニの気持ち、よ~~くわかります。痛いほどわかる。もはや自分たちにとって不必要な存在で、関わりたくもない。だけどギョンソンの言う通りで、どちらかが死なない限り全く関わらずいない存在にするのは難しいんです。それこそ親と子の因縁といえるのかもしれません。だからこそ恨みつらみを抱えて生きるのではなくて、会った時には作り笑いくらいできるような心持でいられたら、自分も楽だろうと、自身のためにそうあるべきなんだと思わされました。
だけど会いたくないと拒否しているジュニに、無理やり笑顔で父親を見送らせるジナはやってはいけない一線を越えたと思います(笑)
濃縮されたドラマほど……
いろいろなツッコミどころはあれど、考えさせられることも多く総合的に満足度の高いドラマでした。そして迎えた最終回……見終えた感想は、
「物足りない」です。
だってもっとジュニとジナが幸せに過ごす画が見たかったんだもん~~~
ふたりはなんとかくっついたけど結局まだ母親にも認められていないし、腰を落ち着けたジナと大人の男性の顔になったジュニがどんなふうに過ごしていくのか、もっともっと見守りたかった。しかもこれまで比較的丁寧に描かれてきたストーリーの流れが、最後の二話で急に雑になったように感じました(笑)物理的に不可能では?と気になってしまう部分を作られると、それ以降ずっと気にしてしまうのであまり重要なシーンものめり込めず....
きっとそれまでにさんざん二人をいちゃつかせている分、最後があっさりしていたから物足りなかったのだと思います。内容が繊細な作品で物語をうまく締めくくるのが難しいのはよくあることですね。というか自分が満足できるかできないかの問題かな。
結末は期待していたものとは違ったけど、総合的にみてお気に入りのドラマの仲間入りになりました。上で述べたこと以外でこのドラマの好みな点を挙げると
・ソン・イェジンさんが好き
・主人公たちを間近で見ているようなカメラワークが素敵
・挿入曲が心地よい
・色彩が落ち着いていて良い
・ジナとジュニの性格が優しくてあたたかくなる
といった感じ。ずーっと見ていても飽きのこないおしゃれな画面と、寝る前に見てもほっこりする音楽がとても好きでした。あとメインとなる二人だけでなく、(ジナの母、元カレ、セクハラ上司などを除く)周囲の登場人物がみんな物腰柔らかい性格で見やすかったです。
久しぶりにお気に入りの作品に出合えて嬉しいです。サウンドトラックも作業する時なんかによく聴いています。Apple Musicで韓国語の原題で検索するとプレイリストが出てくると思うので、ぜひ検索してみてください。
パクジミンくんと握手 後編
こんにちは。年明けましたね。2018年ですね。まさかこのネタ持ち越すなんてさらさら思っていませんでした。ブログの記事を書くって想像以上の時間を用いるから、なかなか書き進められませんでした。言い訳もそこそこにして新年のご挨拶から。
明けましておめでとうございます。つい2週間程前にジミンくんと握手したはずなんですけど、あれは果たして現実だったのかな?今更フワフワしています。では早速シメに向けて書き進めていきましょう。
開始のアナウンスが流れ、気づいたら進む自分の足、一変した会場の雰囲気、どこからともなく聞こえてくる黄色い悲鳴………
ホイップパニック…になったと思ったら、係員のお姉さんにどうぞ〜と促され、断る間も無く(断れません)入場。ここではやくも問題が。
当日参加された方はご存知だと思いますが、右に回れしてブースに入ってその状態で右側に少年団がいらっしゃるじゃないですか。他のメンバーはどうだったのかわからないんですが、ジミンちゃんブースにはなんと彼以外におそらく4人係員がいまして、まずはじめに回れ右して正面にいた男性とバッチリ目が合う。混乱。一歩目にして混乱。
(え……ジミンどこ………この人、誰……)
大きなクエスチョンマークを頭の上に乗せ、焦って右を向いてみた、ら、いた、いる、金髪の、男性が、いる、両手を出して、いる、あ、あこれジミンか、あ、あ、ア、a、、、
そして再び問題発生、というかこの時点でもう既に何も考えられていない、存在は認識したものの、見れない、顔を、上げることが、私には、今、出来ない…………!!!
もう条件反射的にテクテク近づいて、私も両手を差し出す。そしたらジミンちゃんが
「ありがとぅございまぁす」
って、ヒィィィィ日本語喋ってるムリムリ顔見るとか無理だひぃ〜〜〜〜!!!!
だがしかし!!一言!!一言でも言わなくては!!
私がパッと顔を上げたその瞬間、なんとジミンさんと目が合う。(当たり前だよ)
わらっ、、て、る、、だが、私、ア、、ダメだ、、、思うて、、それでも!!なんとか、、!なんとか声を発しました!!
……なんて言ったと思います?
ちっっっっさい声で、
「っ、あんにょん………」
って………………………
え、コンニチワ?あれだけ大好きとかありがとうとかオッパとか色々考えてきておいて、まさかのこんにちは?
泣いた
ボールドで私のこの悲しさ伝われ…
しかも本当にかぼそかったから、てかもはや息と音声の割合7:3くらいだったので「はんにょぉん………」って言ってたと思う。これ全然盛ってないです。盛ってこの話だったらどんなに良かったか……
泣いた
せめてもの思いで、ジミンさんの両手を私が両手でキュッと、少し意識してキュッとしました。
「いやそれ当たり前やん」って言ったの誰!!!!!!!!!!出てきて!!!!!顔見せて!!!!!!「それが握手いうもんや」言ったの誰!!!出てきて!!!!顔見せて!!!!顔見るだけだけどね!!!!!!
ていうかキュってする前に、もう手が触れた瞬間サラサラァ〜フワフワァ〜なのがわかって(ひぇーー誰ジミンくんの手は男っぽいとかレポした人ーーー全然サラッサラフワッフワですやんーー)となり、気がついたら外にいた。
え?気づいたら感動してワナワナしてる私がブースの外にいたんです。いつ退出したんだって?
知りません。
いや、かすかに覚えてはいるけど、私の記憶では
入室→ジミン見つける→歩み寄る→握手する→目が合う→スタッフの手が私の背に触れる→私背を向けて退出
終わり。
私の握手会これで終わってた。7段階の説明で今日の記事終了出来たんだ。
あとからフッ軽ATM系ジャニオタ(悪口ではない)の友人に一部始終を話したら、
「物分かりの良いオタクだよ………」
って………………………
うん、良かったよ。ジミンちゃんとスタッフさんのストレスを軽減したと思う。彼が働く時間を、1秒でも少なくできたと思う。良かったんだよこれで…………………!
泣いた
アンダーラインまで引いてしまいまいした。
でも私には彼の顔を凝視しながら愛を叫んで退出、なんてそんなメンタル持ち合わせていなかったみたいです。自分でもびっくり。何これぽんこつ?
それでも目があった1秒半のジミンくんのお顔はまだ、まるで写真みたいに脳が記憶しています。綺麗だったー……… 日に日にそれが薄れてきているのは確かなので、どうしようもない悲しい寂しい気持ちがありますが。
ここで話を退出した直後に戻しまして。まぁ気づいたら自らおとなしくサヨウナラしていました。終わった瞬間は、もうオペ無事完了後の外科医バリに両手を構えて興奮状態。持て余したその両手をどうしようかと考えた結果、自分のほっぺを手のひらで包みました。アウトなことしている自覚はありますが、ジミンちゃんと握手したてのこの手を活かす方法が私には分からなかった…(とっさに出てくる案がこれって私本当に………)
そしてふと、手のひらの匂い嗅いでみた。(いやふと手のひらの匂い嗅ぐってほんまに………)
ほんのりシトラス系の香りがした気がしました。気のせいかもしれないけどね。絶対前の人の残り香だよって友人は言ってた。知らねぇ。それでもあたしはジミンちゃんのシトラスだと思ってこれからも強く生きるよ。
そうしてジミンちゃんの残り香と、手の感触と高揚感を胸に携えたままようやく帰路につきました。
本当に長い1日だった………(帰り電車間違えたし)
そして全体を通して長い記事であった。まさか三編に分けて書くとは思いもしませんでした。
初めての握手会を終えて、まとめの感想はというと………
是非、また行きたい
です。正直、行くまでは良くないことも想像していました。嫌な思いしたら、それはそれで受け止めて帰ろうと心構えはしてました。
そうして迎えた当日、ジミンちゃんは個人的に神対応でも塩対応でもなかったです。名前は呼ばれませんでした。でもその代わり、ずーっと目を見てくれていたと思います。(なにせ私がずっと下を向いていた為、他の人のレポも参考にしたうえで)それから彼の対応が全てなわけじゃなくて。大好きで、アイドルとしてアーティストとして人として尊敬していて、ずっと憧れてきた世界中から愛されている人を、自分の目で見ることが出来た。ましてや握手なんて。もうただそれだけで幸せすぎることだと、改めて実感しました。
幸せな気持ちで一日を過ごすことができて、大切な思い出になりました♡
もちろん後悔もあります。というか思い返すほど、悔しいことばっかり…だからこそリベンジも兼ねて、また彼らに会いに行きたいなぁと思いました。
そこで、次回への抱負を…
・強いメンタルを持ちたい
・お顔をしっかり見たい
・まともな言葉を口にしたい
・最後までよく見たい
・お尻と背中を向けて退出したくない
です。
いや〜難しい!これだけでもめっちゃくちゃに難しいですね!何度も接触イベント行かれてる方でも、やっぱり直前は緊張すると仰っていました。二回目なんてまだまだ青色でしかない。
ジミンちゃんと握手したあとは、なんでも頑張れる気分になりました。
不思議なパワーだ。
ジミンちゃん、ありがとう!防弾少年団、ありがとう!
ジミンくんと握手、無事ここに完結。
パクジミンくんと握手 中編
こんにちは。毎日更新しようと意気込んでいましたが、フツーに無理でした。そらそうだ、日記つけるのを1日で辞める人間です。底なしの怠惰………
まぁ私の憎き怠惰についてはどうでもよくて、いよいよパクジミンくんと握手するその瞬間に近づきましょう。
12/15
握手会前日。名札を夜にせっせと作る。それから着る服を決める。私洋服大好きなんですけど、どうにかしてアウターを羽織らずにおニューのモヘアニットカーディガンを着たい…!と考えた結果… キャミソール、起毛タンクトップ、ヒートテック、ロンT、モヘアカーディガンと重ね着することに。極度の寒がりということもあり、ホッカイロはお腹に2つ、背中に3つで計5つ貼ることにしました。(これが後々ツラかった……)
そうしてコーディネートを考えているうちに、日付を越えてしまう。本当は遅くても0時までにはお布に入る予定団だった。ところが、このタイミングで極度の緊張とよくわからない興奮に襲われる自分…!!
脳内の私は
(え、待って待って、もう「今日」なの…?私あと何時間後にはパクジミンさんと握手とかしちゃってるわけ?東京流通センターに向かっちゃってるわけ?え?!なんか無理だ内臓上がってきてる無理……)
と大騒ぎで寝れなくなりました。もう動悸と息切れすら感じるし、不安と緊張で
(マジもう行きたくないかも……泣、てか行けないだろこれじゃ………泣)
と思うくらいでした。
まぁ、その後寝ましたけど。
12/16
握手会当日
目を覚ました私
(全然ダメ全然緊張するやだ行きたくない玄関のドア開けたくない………………)
しかし現実的に考えてこんな甘ったれている場合ではないので、なにを考えているのだ私!この1週間なんのために意識高めてきた?!お前はパクジミンと対面し握手する権利を得た選ばれし女だぞ!!と、血迷いそうだった思考をかっさで顔面マッサージしながらなんとか立て直す。そしてあらかじめ考えていた服に着替え、ホッカイロも5つ貼り、メイクをし、不安だったので予定より一時間早く家を出ました。
いや〜道中ずっと吐きそうだった。緊張と不安で内臓が喉元に来ていました。早まる動悸を抑えながら、無事東京流通センターへ到着。
現地に着いてからどう時間を潰そうかと悩んでいたのですが、念のため早く家を出て正解でした。トイレに一時間近く並んだ。なのでお手洗いから出ると、ちょうど受付の時間になりました。該当する列に並んで、そこからはサクサクと事を済ませてついにブースへ。
ここから、ここからまたさらに長いです。ずーと立って待っているわけなので浮腫んでくるじゃないですか、私はそれを少しでも緩和したくてずっとフェイスラインゴリゴリしてました。
そしてここにきて、ホッカイロが裏目に出た。お腹と背中に貼られた5つのホッカイロが、アッッッッッッッツイ!!!!!ただでさえ屋内は暖かくて、緊張と興奮で火照ってるのにもうホッカイロがアッッッッッッッツイ!!!!いろんな要素から加熱されすぎて、鏡見なくても頬が赤いのはわかりました。
でもそれだけじゃなかった。私もともと手汗が尋常じゃないのですが、滝汗とはこの事かってくらい手汗が止まらない。拭いてもキリがないので、もうずっとハンカチ握りしめてました。
結果的に「ハンカチを強く握りしめながら両手で顔をあおぐ頬が紅潮したアウターを着ていない女」という図になり、もうなんか逃げたかった。けど周りの目を気にしないスイッチは入れるのが得意なので、早々にONにしてやり過ごしました。
そうこうしているうちに、握手会第3部開始のアナウンスが流れる。ヤバい、前の人入ってったヤバい隣のジェイホブースからなんか元気いい声聞こえるどこからともなく黄色い悲鳴聞こえてくる自分の足前進してるヤバいーーーーーー!!!!
……パニック………
と、やっと握手まであと何秒!まできたのですが、ここまであまりにも長いので次に持ち越します。頑張って記憶辿るぞ!
タラタラと長い備忘録をここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
まだ続きます。
パクジミンくんと握手 前編
こんにちは。人間というのは良いんだか悪いんだか、記憶をすーぐ無くします。いくら大切に思っていても一生忘れないと誓っても、絶対その瞬間の様には思い出せないじゃないですか。だからせめて文字として残しておこうと思いました。
とりあえず時系列に書き連ねていきますね。
12/8
タワレコに予約しておいたCDを引き取りに行き、自宅で開封。その日受け取ったシリアルコード全て一気に抽選へかける。サーバ混雑で一時間あれば完了したであろうところを三時間以上かけて行う。(ここでめちゃイラつく)
12/9
買い物に耽って1日外で過ごしている内に、気がつけば結果が出る18時になる。私が積んだことを知った、日中のお母さんの言葉
「そんなの当たるわけないじゃん、イイ鴨だよ!」
………………………。
時間になった時、それはもうドキドキドキドキしてました。怖かった。そしたらピュン!とメールの届く音がしまして…すかさず開く!!文字見る!!私の瞳に映った文字は………
「チケットをご用意することができました。」
…………チケットがご用意できた…?!
歓喜した私「え゛!!!」
隣にいた母「何…?!(怪訝な顔)」
以下やりとり
私「握手会当たった…………」
母「エッッ?!すごいじゃん?!?!!」
私「えっどうしよう嬉しい〜泣」
母「スゴイスゴイ!!やったじゃん!?良かったね!?」
…………この時の私の気持ち、わかりますか?
お母さん、喜びすぎじゃない………?
散々文句言っていたのに、私より目丸くして喜んでいた………………
そうして無事、防弾少年団と握手する権利を得た私。うきうきが止まらない。この時点で相手は分かっていないので、メンバーは誰かしら、なんてうきうき。そして一時間後くらいだったかな、メンバー通知のメールが届く。
ドキドキしながらゆっくりとメールを開封して、ゆっくりとスクロール…
ドキドキドキドキ…………
[メンバー:JIMIN]
どっひゃーーーーーーーーーー!!
にやけを抑えきれず、公共の場で「ピャー!!♡」とか鳴いてしまいました。周囲の人からしたら気持ち悪さしかない。
ジミンペンではないと言えば語弊があるのですが。私はいわゆるオルペンで、7人全員推してます。中でも一番画像保存しちゃうのはマンネなので、格別ジミンちゃん溺愛しているわけではないんですね。大好き愛してますけどね、ジミンちゃん。
何が言いたいかというと、オルペン故誰と握手しても同じように喜んだと思うのですが「マンネと握手できたらやばいよなぁ〜」なんて考えてました。でもジミンちゃんの名前を見た時に、めちゃめちゃしっかり喜んだということ。とにかく大好きで尊敬する人に、一目会える事実が嬉しくてたまらなかった。
それからというもの私は毎晩お風呂上がりにパックをし、足パカをし、リンパマッサージをし、夜ご飯ドカ食いを改め、日々美に気を使い始めました。なんてったって握手会が来週!スケジュールがタイト過ぎるほんと!
でも楽しかったです。好きな人と会うために毎日少しずつ頑張ってみちゃって…ジミンくんのために、彼のためだけに可愛く綺麗になろうと必死こいたわけですからね。まるでデートが楽しみなキラキラした女の子みたいやないかい…そうか私ジミンくんとデートするのか……と思ったり。(誤認)
そうこうしながら「きっと握手会に参加するアミはみんな自分と同じように、もしくはそれ以上に頑張ってるだろうな〜。赤の他人同士が知らず知らず、同じ目的を持ちながら同じように必死こいているの、面白いな〜不思議だな〜」なんて思いました。
握手会前日を迎えるまではこんな感じでした。
続きはまた日を改めて、次の記事へ。
2つの記念日と初めまして
#BTS 日本8thシングル「MIC Drop/DNA/Crystal Snow」の発売記念イベントで東京流通センターに来ていただいたARMYのみなさん、寒いから気をつけて帰ってください❤️ #防弾少年団 #東京 #MICDrop #DNA #CrystalSnow pic.twitter.com/b6R31L3rnu
— BTS JAPAN OFFICIAL (@BTS_jp_official) 2017年12月16日